ジジイと呼ばれる大家㉖ 『時空を超えた支離滅裂な自然公園』:イタリアでジジイの設計したアミューズメント・パークを視察

そうだ、報告するのをすっかり忘れてしまっていた。私が、イタリアを訪れた際に、ジジイが設計したOLTREMAREを見学してきたのだ。₍₍ ◝( ゚∀ ゚ )◟ ⁾⁾♪ イギリス旅行の帰りにイタリアに立ち寄ったジジイが、OLTREMAREを案内してくれることに。こちらがマップ。

一言でOLTREMAREを表現すると『時空を超えた支離滅裂な自然公園』?!イルカのショー、ジュラ紀をイメージした温室、子供アドベンチャーパーク、カヌー体験など、夏休みで家にいるうざいガキを黙らせるには、もってこいのアミューズメント・パークである。温室で窮屈そうにしていたアメリカワニの大きさに驚いた。久しぶりにあんなに大きなワニを見た。

ジジイが、特に自負しているのがこちら。イルカショーの会場である。

写真を見てわかるかな?会場左側が、階段4段ぐらいの低さから始まり、右側に進めば

進むほど、階段の段差が増している。要は、建物の高さが右と左で違うのだ。ジジイらしい『効率の悪い建物』である。感心と言うよりは、『やはりジジイのしでかす技だ』と思い、納得。

イルカのショーが始まる頃には、ベイビー・ストローラーの大渋滞。笑

「ジジイさ、私は、イルカのショー反対派なので、イルカは見ずに帰らせていただくぞ」と、ジジイに言うと、ジジイが、すかさず「ちょっと待て。ここの一番の見せ所は、あの岩だ!」と私を引き留めるではないか?

「はっ?どの岩よ?」と、ジジイに聞くと、ジジイは、目の前の人口岩を指さし、「俺は、あの岩が自然に見えるようにするために、デザインからペイントの色まで、とことんこだわった」

・・・・・・・・汗

こんなに大きなプロジェクトなのに、社長自ら『岩』、ただの『岩』に執着し、とことん完璧な岩を求めて、自分のこだわりを貫く・・・・

そんな社長に振り回された周りの社員さん達を想像しただけで、ご愁傷様である。

やっぱり、ジジイは、おかしい。

「わかった、ジジイよ。記念写真に岩の写真でも撮るわ」

カシャ。

ジジイのこだわりの『岩』である。まだ、崩れていない。笑

イルカ・ショーの会場を後にし、次は、ジュラ紀をイメージしたガラスハウスの温室に移動。温室の中には、恐竜の模型などもあり、それなりに子供が喜びそうな雰囲気であった。

すると、ジジイが、いきなり「そこだ、そこ!」と、地面を指さすではないか!

今度は何ごとか?!と、地面を見ると・・・・

なんだこれ?・・・・・

ジジイのこだわりの『岩』にしてみては繊維が多すぎる・・・・

触るには、勇気がない。

ジジイは、得意そうに「これ何だかわかるか?」と聞いてきた。

私は、ぶっきらぼうに「知らん」と、答えた。

ジジイは、満面の笑みで「俺の力作だ」と言う。

???力作???

「もう何でもいいから、もったいぶらずに答えを言え、ジジイ!」と、ジジイをにらむと、ジジイは、「これは、恐竜のウ〇コだ!」と、大喜び。

ジジイ曰く、社長自らデザインした恐竜のウ〇コ。

小学生の図画工作レベルである。

私だったら、こんな社長に絶対に雇われたくない。

『岩』にせよ『恐竜のウ〇コ』にせよ、大きな会社を経営したことのない私が言うのも厚かましいと思うが、お前さんのことをジジイと呼ぶのは、決して私だけではないかもと、心底思えるようになってきた。